TRG117 では、よりスムーズなコーナーリングを追求しフロントサスシステムを一新。
アッパーアームは、TRG111から採用していて実績のある Wボールキングピンを使用した
アジャスタブルリンクタイプですが、ロアアームは従来のカーボンアームの固定式から
カーボンとアルミジョイント+ボールエンドで構成されたアームの可動式へ変更し、
ダブルウィッシュボーンタイプとなりました。
これにより、よりスムーズなフロントサスの作動を実現し路面への追従性がアップ、
セッティング幅も広がり、理想的な弧を描いたコーナーリングが可能となります。
TRG117 の大きな特徴のひとつが、
新たに採用したリアサスシステムの " Iバー " です。
" Iバー " システムの採用によるナローシャーシは、
マスの集中による性能向上はもちろん、
新旧あらゆるタイプのF1ボディが搭載可能です。(葉巻型やウイングカーの再現等...)
また F103 のように、バッテリー(ロングタイプも可)の横積みも可能としました。
" Tバー " は、ロールとピッチングの両方を制御(干渉)するのに対して
" Iバー " は、ピッチングとは独立してロールのみを制御します。
ピッチングの動きは、基本フリーで " Iバー " による干渉はありません。
ピッチングダンパーのみで制御します。
材質にカーボンを使用しながら、スムーズでしなやかな作動を実現しました
ピッチングは、コンパクトで高性能な PRIME製オイルダンパー を採用。
ロールは、クランクを使用したフリクションチューブタイプの 2ダンパーシステム です。
この3ダンパーシステムは、TRG109 から一貫して採用していて
リアの安定に大きく貢献しています。
TRG109 から TRG111 までは、ロッドを使用したタイプでしたが、
ピッチング時のロールへの干渉を解消するために
TRG112 からは、ガイドブロックを使用したボールガイド方式を採用しました。
これにより、よりダイレクトな作動とコンパクトなユニット化を実現、
TRG117 でもこのシステムを採用しています。